噂の真相<2> EPAとDHA ... 違いは ?
腸内の悪玉菌…ガスが止まらない原因 [新・医食同源 おいしい栄養医学ブログ]
EPAとDHAの機能と効果の違い
S社をはじめ、我が国のメーカーさんは
DHA + EPA と云うカタチで
永年、宣伝してきました。
ので、この二つは同じような成分...
つまり栄養素としての機能・効果は同じかな...
との印象が広まった感がします。
EPAとDHAの違い:効果
EPAの効果
血中の中性脂肪濃度、
悪玉コレステロール値が高く、
血糖値が上昇すると、
血液は粘性を増し
ドロドロになります。
これを改善、動脈硬化や
高血圧症などの
症状を予防するのに、
EPAとDHAは共に有効です。
が、その機能と効力は
決定的に違います。
EPAは血液に直接作用します。
血栓や中性脂肪が体内に
溜まるのを抑える
機能があるのです。
EPAは血小板凝集抑制作用
=血小板を小さくして
固まり難くします。
この結果、血栓自体が
作られるのを直接防ぐので
血栓が物理的に少なくなる。
あるいは無くなってしまいます。
ので、血流が劇的に改善されます。
血栓形成を防ぎ、
血液を潤滑にする効果は
EPAの方がより高いと
言われる所以です。
腸内の悪玉菌…ガスが止まらない原因 [新・医食同源 おいしい栄養医学ブログ]
DHAの機能
DHAは血管や赤血球の細胞膜を
やわらかくします。
血管が柔軟性を持つことで
血流循環を妨げない...
と言った方が現実に
則していると思います。
一方、神経系に働きかけるのは
DHAだけです。DHAとEPAは、
摂取されると小腸で吸収され
➾ 肝臓を通って血液に入ります。
その後、DHAは神経系の
細胞成分となるために、
血流に乗って脳まで送られます。
脳には血液脳関門があり、
脳に必要な物質とそうでないものを
スクリーニングします。
DHAはこの関門を突破する
稀有な栄養素の一つです。
DHAは記憶力や学習能力に関係する
海馬に集積します。
ので、脳の活動を活性化させる
重要な成分とされています。
EPAとDHAの関係
実はDHA、体内ではEPAから作られます。
つまり、EPAをちゃんと摂っていれば、
DHA不足は来さない、と言えます。
一方、EPAは必須脂肪酸...
つまり外から摂取しないと
減る一方の栄養素です。
従って「食」でω3系不飽和脂肪酸
を補う時はDHAでなく
EPAの含有量を基準にする
のが日本を除く医療先進国と
言われる欧米の常識なのです。
超EPAの効果:DPAとEPAの違い
DPA :ドコサペンタエン酸の
効能効果はEPAと同じです。
EPAとの決定的な違いはその効力です。
DPAが血液をサラサラにする効果は
EPAの10倍と実証されています。
主に青魚の油に含有されていますが、
DPA、実は青魚の油にはほとんどありません。
魚の中ではタラの油 (肝臓に蓄積=肝油)
に多く含有されているのです。