オメガ ω 3系不飽和脂肪酸サプリとしての PDA効果 (実力)
中間体DPAの底チカラ ... 固有の生理作用 / 効果の発見
... 血管 および 血液のトラブル・シューター < 噂の真相16 >
S社さんの宣伝で作り出されたDHA伝説 ... 確かにDHAが脳内で発揮する
実力 (生理作用 /効果) は スゴイ、と解りつつあります。
でも ... DHAってEPAから選択的 / 優先的に体内での「変身」(代謝)
を経てヒトの体内で作られる ... のが噂の真相でしたね~ (+o+)
つまり、サプリ / 食を介して摂るなら ... 噂の真相<15>で見た様に
オメガω3系不飽和脂肪酸を豊富=1,000ml / 1日に摂れば
DPA、DHA が十分に摂れると云うコトでした |д゚)
日本人は既に、全年齢 / 男性+女性平均で オメガ3系不飽和脂肪酸
を400ml / 1日ほど食から摂っています。そして、その殆どはEPAなのです ..
つまり ... EPAをあと600ml / 1日 ... 摂れば良いってコトです (*´▽`*)
これが ... 我が師 ... 栄養医学研究所 / 佐藤先生の仰る ...
現実的なオメガ3系不飽和脂肪酸の必要摂取量です(1日あたり)
... この600mlが正に「サプリ」Suplement=「補うモノ」
で補うべき1日あたりの基準になります(*´▽`*)
DPAは、S社さんをはじめ日本のメーカーさんが原料とする魚 (青魚)
に殆ど在りません (1%~3%) 。DPAはアザラシ / クジラ等 海獣の脂肪
に豊富です ... イヌイットの主食 ... アザラシには魚 (青魚)
の4倍のDPAが在りました。イヌイット健康調査 (1960年代~1980年代)
で発見され注目される様になったDPA ... イヌイットの摂取栄養素の40%+
おそらく世界一高脂肪の食生活 ... と云われています (欧米人の平均:20~25%) 。
動物性脂肪 (アザラシ) をこれほど多く取る彼らが
★ 高脂血症 : 血中中性脂肪 / コレステロールが増えた状態
★ 動脈硬化
★ 血栓性疾患 < 心臓 および 脳 >
などの疾患が実質、皆無であったトコロです。
従ってむしろアザラシの脂には現代日本も抱える上記疾患を防ぐ...
実力 ... 生理作用 (効果) があるとの認識が広がりました。
そしてEPA、DHAは魚 (青魚) に豊富に在るのに
DPAだけ殆ど無い ...事実に突き当たりました。
従ってイヌイットの健康は、むしろ ...アザラシに断トツに多い
DPAの御蔭ではないか ...との仮説が生じ ... 1980年代頃より
DPAに固有な実力...生理作用 (効果) の探求が本格化したのです。
DPAの底チカラ : 血栓性疾患の源 ... 血中脂質異常
および 血管のキズを解消(*´▽`*)
EPA、DHA、DPAは α-リノレン酸から「変身」して出来ます。
正に、その意味で三兄弟 ... α-リノレン酸は「母」になりますね。
これまでの真相でお伝えした様にオメガ3系不飽和脂肪酸 三兄弟は
サプリ / 食を介しヒトの体内に入ると「変身」して (代謝され) ...
それぞれの生理作用 / 効果 を発揮します。
注目 / 研究が最も遅れたDPAは、その意味で三男坊です...
これからお伝えするDPA独自の生理作用は
つい最近 (1996年以降) 解ったコトなのです (*´▽`*)
★ EPAよりも優れた血中中性脂肪の低下作用
1) 中性脂肪の代謝促進作用=エネルギーに変える=燃やす。
2) 体内で脂肪を再合成する物質を減らして作られ難くします。
3) 脂肪がより分解されるようになります。
脂肪分解酵素を作る働きを活発にして、分解を促進します。
4) 肝臓から血液への中性脂肪の分泌を抑制します。
池田郁夫/九州大学農学部/食品と開発(1996) Vol.31,No.6,13-16)
★ EPAの10倍以上の血管内皮細胞の遊走効果
DPAはEPAの1/10の濃度で同等以上の遊走促進効果を発揮します。
血管内皮細胞の遊走効果とは : 日常的に傷つく血管壁を修復して.
血液が円滑に巡れる状態を作るコトです... DPAの生理作用が群を抜き
EPAの100倍程以上度との報告もあります。
森田育男/東京医科歯科大学/ rostaglandins,Leukotrienes and Essential Fatty Acids (1996) 54(5),319-325)
★ 悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす効果
脳卒中易発症性高血圧自然発症ラットを用い DPAの機能性を検証 ...
1) 悪玉コレステロールLDLの減少
2) 善玉コレステロールHDLの増加
3) 肝臓コレステロール値の低下
が確認され、摂食した餌によって高脂血症が改善されるコト
が実証されています。
小川博 /近畿大学医学部/食の機能と生活習慣病予防‐DPA高含有油脂が脂質代謝に及ぼす影響
/日本衛生学会誌(1999)第54巻第1号
★ 血小板の活性化に基づく血栓形成を抑制する効果
DPAは血液中にある血小板の活性化が原因となる血栓形成を抑制する
生理作用が実証された。純粋なDPAを服用すると...
血栓塞栓症:1) 心筋梗塞 2)脳梗塞 の予防に効果があるのでは...
と云われています。
佐藤隆司/京都薬科大学/DPAのリポキシゲナーゼ代謝系への影響を介した血小板凝集阻害効果
(Biol.Pharm.Bull. (2000) 23, 1293-7)
★ 血管新生の抑制作用:未熟な血管を作る細胞(KDR)発生を抑える
DPAは血管新生を促進するKDRの発現を抑制することが、実証されました。
つまり ... 悪性新生物(ガン)が成長するのに必要な栄養を得るために
作ろうとする血管の発生を抑えます = ガン治療の効果が期待できます。
また、血管新生が原因である糖尿病性網膜症なども予防できるのでは ...
と云われています。
森田育夫/東京医科歯科大学/日本心脈管作動物質学会誌 Japanese Journal of circulation research(2002) VOL.25,No.1)