腸内フローラ と 善玉菌 ... 栄養医学から眺めてみれば ... <噂の真相 24>
腸内フローラル ... 栄養吸収する と同時に 異物侵入を防御する
第一の「関門」である腸に必要なのは、善玉菌?
<真相22> で見たのは : 乳酸菌等 ... バイオティックスの真相でした。
《善玉菌BLOG》に拠れば ... プロバイオティクス製品 (ヨーグルト / サプリ)
は 49種類 / 173製品も販売 ... つまり ... 世に出回っているヨーグルトは
概ね「生きて腸に届く善玉菌」製品 (食品) と云うコトになります ...
一方「クライアント (患者) の内にも便秘・腹部膨満・ガス (おなら)
・貧血などで悩む方 (多くは女性) がこの5年間で著しく増えました。
そしてほとんどの方が乳酸菌サプリ あるいは ヨーグルを摂っている」
栄養医学研究所 / 佐藤先生ブログ《第1410号》が、皮肉なことに現実なのでした。
<真相23> で見たのは乳酸菌等が ... ヒトの体内で作る物質 (多糖体EPS)
が免疫のリーサル・ウエポンズ (最終兵器) ... NK細胞の起動スイッチ
の役割を担うコトでした。そして、NK細胞をむやみに「免疫賦活」する
=「起動」スイッチを押すと ... NK細胞が正常な細胞への攻撃を開始 ...
「自己免疫疾患」 ... 「慢性的症状」を引き起こすプロセスを見ました。
これら<真相22+23>に共通するのは ...いずれも ... 善玉菌と云う
有り難い成分を投入すれば、その成分通りの「生理作用」= 効果
がヒトの体内で「再現」される ... もはや ...「成分信仰」とも言うべき
現代日本人のマインドです。 What to Eat 一辺倒 ... 至上主義は
これら「成分」=食物がヒトの体内に入った後のプロセス ...
「しくみ」には無知、体系的な洞察 (パラダイム) がありません :
◆ バイオティックスは抗生され=無かったコトになってしまう。
挙句は、この豊かな国にあって、栄養失調になってしまう。
◆ あるいは... NK細胞と云うリーサル・ウエポンズ (最終兵器)
による無差別攻撃にGoサインを無自覚に出した結果 ...
自己免疫性症候群と云うパンドラの箱を開けてしまう。
結局、健康になるためにしている行為で、不健康になる
... と云う ... 皮肉な現実の原因になっています。
膨大な健康食品 / サプリ難民を生む ... この場合は ...
恐るべし !! 腸内フローラ / 善玉菌ブーム |д゚)|д゚)|д゚)|д゚)|д゚)
腸内フローラの真相 ... 栄養医学 から 眺めれば解る !
善玉菌 を 補充 (supply:サプリメントの動詞) する前に (>_<)
<真相22> で見た通り ... 現代人は :
★ ストレス + 偏食
★ 抗生物質(胃腸器官系の細菌、寄生虫、カンジタ菌、真菌類の異常繁殖を促進)、
抗菌薬、ステロイド薬への依存が高くなり善玉菌が非常に
居辛い腸内環境になっている。
★ 食にまつわる叡智 (胃酸が十分、分泌された状態で食事する) : 食文化
が失われ低胃酸が常態化 → 胃で悪玉菌がちゃんと駆除されない。
これらの要因が重なって、我々現代 / 日本人の腸内は悪玉菌優位
... 栄養医学ではSIBO (Small Intestine Bacteria Overgrowth)
「小腸における悪玉菌の異常繁殖」と規定しています。
SIBOが引き起す慢性的症状 / 疾患は:
≫ 腹部膨満 (食後2~3時間)
≫ ガス (おなら) 多発
≫ 便秘または水溶便
≫ ストレスを生む要因
≫ 腹部痙攣 (けいれん)
≫ 食物不耐性 (抵抗力が弱くなるコト)
・グルテン ・カゼイン ・乳糖 ・果糖
≫慢性疾患
・繊維筋痛症 ・慢性疲症候群 ・糖尿病
・自己免疫疾患
≫ 栄養吸収不良
≫ 脂肪吸収不良
≫ タンパク質吸収不良
≫ 糖吸収吸収不良(腹部膨満、鼓腸、酷い下痢)
≫ ビタミン吸収不良(貧血、栄養失調、低血圧、体重減少、疲労)
SIBOが現代人の腸内環境である ... と言っても過言でない ...
これが現実です |д゚)|д゚)|д゚)д゚)д゚) 腸内フローラ (お花畑)
を夢見る前に ...我々のお腹 (小腸) をしっかり「占有」...
異常繁殖している悪玉菌 ... 招かざる先住者 ...を先ず追い出す (除菌する)
コトこそ... 今 ... 真っ先にやるべきコトなのです(>_<)
腸内フローラ と 善玉菌 ... 今まで不遇だった腸内環境が、注目を浴びた !! <噂の真相 23>
善玉菌 の 新しい主役 ... 乳酸菌 が作り出す 物質 (EPS)
多糖体 / EPS ... またまた新しいお呪いかあ ...(?_?)
EPSの主な生理作用は「免疫賦活効果」... つまり ...
体内免疫を活性化、病原菌等への防御力を強化します。
ヒトの身体はホントによく出来てます ...「神の御業」
とでも言いたくなります。その「御業」の代表の一つが ...
免疫システム ... 細菌、ウイルス、ガン細胞等「異物」を攻撃
... 亡き者としてくれる天然の防衛システムです ...
腸内フローラ / 善玉菌に関係する免疫システムの代表は :
1) 腸官免疫
腸内表面は、そそり立つ絨毛がびっしり生えた微細な細胞が
ナノレベル間隔でひしめき合っています (Tight Junkctions) 。
その絨毛細胞の表面粘膜は、腸内の善玉菌が作った ...
天然抗生作用を持つ物資で (タンパク質) で覆われてます。
そしてその受容体が特定の「異物」を認識すると
その「異物」にピンポイントで抗生作用し、駆除します。
2) NK (Naturak Killer) 細胞
M社乳酸菌が作るEPSが「作用」するのが、このNK細胞です。
NK細胞は他の免疫系にはない作用をします ... つまり ...
特定の異物ではなく、体内に侵入した ; 病原菌、
異物 (ガン細胞等) に対し、根こそぎ、凄まじい総攻撃をします。
腸官免疫とは対照的に ... 広い範囲で亡き者にします |д゚)|д゚)|д゚)
この一連の攻撃は免疫器官の指令なし、単独 / 即時、激烈です。
M社の乳酸菌が作るEPSは、他の乳酸菌のEPSより断トツに
このNK細胞への「免疫賦活効果」... つまり分子が大きい
EPS多糖体を「異物」として認識させ、NK細胞による免疫
システムを「起動」させる作用能力が高いのです |д゚)
... NK細胞は免疫のリーサル・ウエポンズ (最終兵器) です。
しかもヒトの正常細胞を識別 ... 正常な細胞は攻撃しない。
まるで「免疫エリート」でも呼びたくなります。
M社が社を挙げてPRした九州の某小学校における
インフルエンザの予防率の高さは、このNK細胞
「免疫賦活効果」= 「NK細胞系免疫稼動」スイッチ
を押した結果 ... と言われています |д゚)
NK細胞はホントに、免疫エリートちゃんか?
成分偏重 / 至上主義 が 見落とすコト
世田谷区赤堤に、小屋番がもう30年通うオクテオパシー
の名医 : M先生がいらっしゃいます。オクテオパシーとは
全骨格 : 足~脚部~恥骨~骨盤~背骨~首~肩~腕~頭~頭蓋骨
に至る骨の位置を正常位置に戻す臨床技術です。
M先生は何度も何度も、オクテオパシーで患者さん
を治しても=骨格の位置を修正しても ...
2~3ヶ月も経たないうちに、骨格がまたもやズレる (治らない)
患者さんが余りに多いので、原因究明に没頭した時期がありました。
もともと、オクテオパシーでは患部を特定するのに
O-Ringと云う方法を使っていましたが、M先生は
このO-Ringを使って、骨格ズレの原因は、姿勢 / 運動不足
不規則な生活より ... なんと、食事 (食物) の方がウエイトが大きい
コトを突きとめました |д゚) 不肖小屋番の場合 :
◆牛肉 ◆乳製品:牛乳 / チーズ / ヨーグルト
◆大豆 (豆乳含) ◆砂糖 (果糖=フルーツ含) ◆酒 (特にウイスキー)
でした。これらの食物をある一定以上摂取すると ...
◆咳+痰が激しくなる ◆食道 / 胃の入り口周辺が痒くなる
↑ 症状を放置 ➾ 腰が抜ける=骨盤が歪む ➾ 腰痛 / 歩けなくなる
まるで風邪か気管支炎か ...の様な ...「慢性的症状」+椎間板ヘルニア
... の症状まで行ってしまいます。免疫エリート / NK細胞をむやみに
「免疫賦活」= 「NK細胞系免疫起動」スイッチをやたら押すと ...
これとそっくりな症状を起こします。詳細は次回 で触れますが ...
小屋番がある食物を摂るとほぼ必ず呈する「慢性的症状」は ...
栄養医学では LGS (Leaky Gut Syndrome) :「緩んだ腸症候群」と規定してます。
≫ 未消化物 / 重金属/ケミカル / ベロ毒素により腸の絨毛がへたり ...
腸の表面が炎症すると、タンパク質で出来た糸で括られ「異物」侵入を防ぐ
ナノレベルの隙間 (Tight Junctions) が緩んでしまいます。
≫ そして、分子の大きい「異物」が腸内に侵入 ... 血液に乗って ...
軟骨等「異物」が溜まりやすい箇所 / 細胞に蓄積していきます。
≫ 「異物」蓄積量が「閾値」(いきち) を超えると ... NK細胞免疫システム起動
... NK細胞が正常な細胞への攻撃を開始 ...「自己免疫疾患」
... 「慢性的症状」を引き起こすのです |д゚)
≫ 腸内から侵入した「異物」は「栄養」と細胞が認識できないので
LGSが放置され常態化すると ... 遂には、栄養失調を来すのです。
栄養医学ではこのLSG と 次回お伝えするSIBOを殆どの
「慢性的症状 / 疾患」の原因と捉えています。